歳を重ねてこそ。粋な大人の花鳥風月 『重陽の節句』④
七草、桃、菖蒲、笹、そして 菊。
私たちはずうっと、季節の変わり目や節目の日に
旬の植物や食物から力をわけてもらい、
繰り返し 繰り返し お祝い事を行ってきました。
夏が終わり 少しずつ秋が深まりゆくこの季節に、
大人になった自分のために
育ててくれたご両親のために、お世話になったあの人のために、
健康 厄除け 長寿を願い
ありがとうの気持ちをこめて 節句人形を飾る。
「重陽の節句」は
生まれたばかりの小さな子どもたちではなく、
元気いっぱいで はつらつとした若者たちでもなく、
様々な苦労や経験を経て いま大きな実を結びつつある
私たち「大人」にしか味わえない、特別なお祝いなのです。
花の麗しさにときめき 鳥が歌う声に歓び、
そよぐ風の心地よさに抱かれ、
月がきれいですねと伝えたい人がいる幸せを感じ、
自然の強さと厳しさと美しさを知り 調和して生きていく。
そんな雅な心を持てるようになるのも、
歳を重ねてこその ご褒美なのかも知れませんね。
このよき日に 菊酒 秋茄子 栗ごはん、
季節の和菓子に さつまいも。。。 (詠み人知らず)
今日は9月9日、
重陽の節句です。
※重陽の節句は今日だけではありません。
旧暦の9月9日 今年は10月9日頃まで、ゆったりと楽しんでくださいね。
※画像はネットより拝借