想いを重ねる菊の季節「重陽の節句」➁
露ながら折りてかざさむ菊の花
老いせぬ秋の久しかるべく
『古今和歌集』 紀友則
9月9日 重陽の節句は(旧暦では10月)
菊の花が咲くころのお祝いです。
菊は古来から
(花期が長いので)不老長寿の象徴として
その高い香りは邪気を払うとして
様々な形で尊ばれ、愛でられてきました。
国民に愛好されその国を象徴する
私たちの国の「国花」としても、
桜とともに菊の花が使われていますね。
パスポートの紋章や皇室の象徴でもあり
菊の花が私たちの国で永く親しまれてきたことが感じ取れます。
お酒に菊の花びらを浮かべてみたり
湯船に菊の花を浮かべてみたり、
菊の花でアレンジを作ってみたり
季節の和菓子を選んでみたり。
大切な人がいつまでも元気で長生きしますようにと
願いを込めながら、
あなた模様の「重陽の節句」を楽しんでみませんか?
私は、母から譲り受けた
小さい菊の花をたくさんあしらった想い出深い着物を
久しぶりに飾ってみようと思っています。
シリーズ「重陽の節句」
次回は『③くらしの知恵』におつきあいください。
※画像はネットより拝借