邪気をはらう 破魔の音
フェイスブックにも投稿しましたが
先日 ミャンマーからの留学生が十二単の着付け体験に来店されました。
さて みなさん。彼女の最初の質問、何だったと思いますか?
それは
「これは戦国の時の武器ですか?」という、破魔弓に対するものでした。
なるほど、弓は確かに武器のひとつですね。
エジプト・ギリシア・ローマなどの古代諸国では騎馬戦や海戦で弓を用いたそうです。
日本では 神々がその身を守るものとして、古事記に登場します。
生きるための狩猟道具であったり、他民族との対抗に使用されたり、
一言では語ることのできない弓の歴史がありますね。
さて、節句でいう「破魔弓」は男児が初正月を迎える時に飾るものですが、
それは 武器ではなく、神事が由来になっています。
鳴弦の儀 めいげんのぎ 、という言葉を耳にしたことはないでしょうか。
弓弦を鳴らし、邪気を祓う。
神社では ほかにも 鈴の音を鳴らし、柏手をうつ、など
音の響きと神様とは 深い関係があるような気がします。
破魔矢を射るために必要な道具が「破魔弓」です。
大きな音をたてて破魔弓から放たれた矢は、目標に向かって一直線に飛んで行き
立ちはだかる どんな困難をも きっと打ち砕くことでしょう。
お正月飾り「破魔弓」は
お人形のわらべ 一の宮本店に揃えてございます。
どうぞ見にいらしてくださいね。